車売却書類ガイド

任意保険の手続きはするか?

“もしあなたが車の売却を考えているのならば、いろいろ考えておかなければいかないことがあります。車の名義を譲渡する際に必要な書類を揃えることも大事ですが、もうひとつ忘れてはいけないのが、自動車保険の任意保険の手続きです。強制加入である自賠責保険は車売却に際して必ず必要なので手続きを忘れることはないかと思います。”

しかし、任意保険の場合は買取業者のあずかり知らないところなので、特に注意を促してくれたりはしないことがほとんどです。
もしあなたが車の売却と同時に新しい車を購入する際には、入れ替え手続きが必要です。納車の日からすぐに引き継げるように手続きをしておかないと、もしものときにせっかくの保険が使えなくなってしまいます。手続きの第一報はご加入の損害保険会社への電話連絡で大丈夫です。納車になったら改めて名義が変わっている車検証をファックスなり郵送すれば手続き完了です。入れ替えでなく手放す場合は、満期まで日があるのならば解約手続きをしましょう。いくらかの解約返戻金がかえってくるかもしれません。もちろん、そのままにしておいても更新手続きをしなければ満期で終了になりますので、なんの問題もありません(解約返戻金がある場合にはもったいない気もしますが)。しかし、あなたの任意保険、ずっと無事故でノンフリート等級もずいぶんあがっていませんか。割引率がいい任意保険(最大6割引き)も解約をしてしまうと、次に車を購入して加入したくても、また最初の料率にもどってしまいます。
そんなときには中断証明書を発行してもらいましょう。まだ満期の残っている任意保険を、5年間中断することができます。条件としては、満期になるまえにその該当車種を廃車、譲渡、ナンバーを返納など自分で使用できない状態にする必要があります。売却をするということは譲渡にあたりますから、満期まで日があるのならばぜひおすすめします。5年以内ならば新しい車を購入したときに以前のノンフリート等級から任意保険を始めることができます。中断できる期限は5年ですが、海外勤務などの場合は最大10年まで延長できます。海外赴任のため車を売却する人は、一度ご加入の損害保険会社にその旨を相談してみるといいでしょう。